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人生の来し方行く末を思う

加藤 隆

「命」に命令と使命の意味 人間の計らい超えた不思議さ

名寄市立大学教授 加藤 隆

 人生の来し方行く末を思うとき、人間の計らいを超えた不思議さにこころ打たれる。自分がこの世に生まれ落ちた不思議さ。人類史の悠久の時間の中で昭和に呼び出され、生成消滅の国々が真砂(まさご)のようにある中で日本の北海道に呼び出され、あまたの血族ある中で加藤という家系に連なる両親に呼び出され、このような性と姿を有して私の人生が始まった。

三つの宿命背負う人間

 そこに、本人の意志が関与する余地はまったくない。同じように、この世を去る時もまた不思議さにこころ打たれる。どの人間も宿命として背負っている三つの真実。「人生は一度限りである」「人は必ず死ぬ」「いつ死ぬか分からない」。そこにも、人間の意志が関与する余地はない。こう見てくると、いのちの始まりと終わりは、人間の意志が触れることを許されない厳粛さ、不可思議さ、大いなる導きを思うのである。


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