ワシントン・タイムズ・ジャパン

中国古典と近代日本西洋化

松本 健一

『老子』思想失った明治 戦争否定感情から遠ざかる

麗澤大学教授・評論家 松本 健一

この十数年、中国古典を読み直すことが多くなっている。きっかけは何だったのだろうか。すぐには憶い出せない。 ただ、1997年(16年まえ)に『開国・維新』を書き下ろしたとき、維新と革命とがどう違うのかを中国古典にあたって辿り直したことがある。そのとき、革命が『易経』に「湯武命を革め、天に順って人に応ず」などとあるように、中国では易姓革命の思想がれんめんとして続いていたことを確かめた。そうして、維新が『詩経』に「周は旧邦なりといえども、その命維れ新たなり」などとあるように、日本では革命を起こさないように国家の命を維れ新たにする政体の改革をしていこうとしたのではないか、と思い至ったのである。


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