«
»

軍事忌避と民主主義の「怠惰」

櫻田 淳

国家は「獰猛なドーベルマン」 飼い馴らす技藝こそ政治の本質

東洋学園大学教授 櫻田 淳

 現下、日本学術会議に寄せられた批判の焦点の一つになっているのが、2017年の「軍事的安全保障研究に関する声明」を含めて、学術研究の軍事関与を禁止する趣旨で発出されていた二、三の声明である。それは、喩(たと)えて言えば、「病のことを考えなければ病には罹(かか)らない」と想定した声明である。

 筆者は、政治学徒として自由の価値と民主主義体制の意義を信奉することにおいて人後に落ちないけれども、それは、自由の価値を実現するのが国家という名の「獰猛なドーベルマン」を飼い馴らす目的であり、その「獰猛なドーベルマン」を御すのに民主主義体制が「最も害の少ない」制度であるからである。

「無害なチワワ」の日本


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
無料で毎月10本までご覧になれます。
新規会員登録へ

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。