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今求められる魂のホームベース

加藤 隆

豊かな「我―汝」関係を 神仏の「呼びかけ」願う人間

名寄市立大学教授 加藤 隆

 流行歌はその時代の人々の願望を映すと言われる。流行歌研究によると、年代によって特徴的なフレーズが見られるという。1970年代は「花が咲く」「雨が降る」、80年代は「気がする」「瞳を閉じる」「海を見る」が多く、90年代は「想(おも)いが溢(あふ)れる」、2000年代は「声を聞く」、10年代は「世界が回る」が多いのだという。フレーズを眺めると時代を通底する真実が隠れている気がする。それは、想いを寄せる誰かがいることである。人間はそのような人の声を聞きたいのであり、たとえ会えなくても瞳を閉じて出会いたいのであり、それによって想いを溢れさせたいのだ。

日本人の独自の宗教性


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