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視点を転換することの大切さ

名寄市立大学教授 加藤 隆氏

世界や社会の光景が一変 水平的見方から垂直的見方へ

名寄市立大学教授 加藤 隆

 自分の未熟談を晒(さら)すことになるが、私は以前に幼稚園と小学校の教師を数年ずつしていたことがある。幼稚園の新任の時、幼児たちの描いた絵を保育室の壁の中段ほどから天井に届くくらいまで三方にわたって展示したのだ。作品の出来栄えも良く、思い上がりも多分に含んでいたと思う。

 数日後に、ふと5歳児の目からどう見えているのかと思い立ち、80㌢ほどの高さまで身をかがめて見上げると、作品は遥(はる)か向こうに霞(かす)むように並んでいたのである。幼児からは見えたものではなかった。申し訳なさと自分の無知さ加減をつくづく思い知らされ、視点をどこに置くかによって見えてくるものが全く違うことを痛感した。

国民性や価値観を形成


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