«
»

軍事的価値変わらぬ北方領土

乾 一宇

オホーツク海を聖域化 SSBN配備続けるロシア

ロシア研究家 乾 一宇

 今年2月7日の北方領土の日は、寂しく終わってしまった。その都度、日露の領土問題交渉の報道はあっても、ロシアにとっての北方領土の軍事的価値は、日本ではあまり語られない。だが、領土問題を考えるとき、それを欠いた議論は均衡を欠く感がする。

 ソ連・ロシアにとっての「地の利」を考えてみたい。

国後・択捉島が防壁に

 大東亜戦争末期、日ソ不可侵条約を破って攻撃してきたソ連は戦勝者となった。スターリン首相(当時)は、日露戦争以来の積年の恨みを晴らしたと演説、千島列島は、太平洋からの攻撃に対し防波堤となり、太平洋に打って出る拠点ともなる、と言った。

 千島列島南部の国後島~択捉島~得撫島の間にある不凍海峡(国後水道および択捉海峡)は太平洋への艦艇展開の重要な航路である。

 スターリンが述べた千島列島の価値は、現在においても変わっていない。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
無料で毎月10本までご覧になれます。
新規会員登録へ

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。