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米ユダヤ系ギャングの興亡

獨協大学教授 佐藤唯行氏

禁酒法時代に闇市場支配 解禁後はカジノが収入源に

獨協大学教授 佐藤 唯行

 ユダヤ人は北米植民地時代から「暴力性が乏しく遵法(じゅんぽう)精神あふれる人々」という名声を博してきた。状況が一変するのは20世紀初頭だ。警察の犯罪記録簿にユダヤ姓が数多く登場し始めるからだ。

大都市貧民窟が温床に

 契機は200万人もの貧しい東欧系ユダヤ移民の米大都市への来住だ。貧民窟(くつ)を形成し、そこが犯罪の温床となったのだ。当時、就職差別は米史上最も激しく、一部の若者にとりギャングはカネと権力を最速で得られる手段として魅力的に見えたのだ。彼らは高学歴志向のユダヤ社会にあって、教育からドロップアウトした者たちだった。


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