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「災害の日常化」と危機管理力

濱口 和久

検討すべき「防災省」設置 自治体は避難所の再点検を

拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久

 台風15号の被害の爪痕が癒える間もなく、台風19号が日本列島を襲った。被害の範囲も東海・関東甲信越・東北地方に及んだ。当初、台風19号の進路予想から、首都圏に甚大な被害が出ることが予想されていた。東京都や神奈川県、埼玉県などでも浸水や土砂崩れなどが起きた地域があったが、それ以上に長野県や北関東・東北地方では、目を覆うような惨状が至る所で起きた。

 戦前の日本の物理学者である寺田寅彦は「天災は忘れたころにやってくる」という格言を遺し、自然災害への心構えを日本人に説いている。だが毎年、日本列島のどこかで甚大な被害が起きていることを考えれば、「天災は忘れる前にやってくる」の方が、現在の日本が置かれた姿を正確に表しているのではないか。まさに「災害の日常化」と言えるだろう。

著しく異常な激甚災害


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