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ユダヤ系兵站の黄金時代

佐藤 唯行

17~18世紀に墺独で活躍 川船の大船団造り物資搬入も

獨協大学教授 佐藤 唯行

 兵站(へいたん)とは戦闘部隊のために軍需品の補給などを担当する軍の後方支援集団だ。兵站を軽んじた旧日本軍と異なり、欧州の軍隊は昔からそれを重視してきた。この仕事を天職としてきたのがユダヤ人であった。古くは13世紀末の中世英国にまで起源を遡及(そきゅう)できるユダヤ系兵站。

 全盛期はオーストリア(墺(おう))・ドイツにおいて17世紀後半から18世紀初めに現出する。「打倒、墺ハプスブルク家」を旗印に欧州制覇を目論(もくろ)む仏王ルイ14世の侵攻と、東方からのトルコ軍の猛攻を同時に食い止めねばならなかった墺独において、強い軍隊づくりとそれを支える兵站の強化がとりわけ急務の課題となったからだ。


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