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インド太平洋構想とスリランカ

櫻田 淳

米中せめぎ合いの舞台に 「自由度」の維持・向上が大事

東洋学園大学教授 櫻田 淳

 現下、米中両国の確執が浮上させた「第2次冷戦」の風景は、日米両国が展開する「自由で開かれたインド太平洋」構想と中国が主導する「一帯一路」構想のせめぎ合いにも表れる。この二つの対外政策構想が相克する舞台になっているのが、インド洋島嶼(とうしょ)諸国である。

 就中(なかんずく)、スリランカでは、ハンバントタ港の港湾や周辺用地の99年租借が中国企業に認められ、その一件はインド洋方面における中国の影響力拡張を印象付けた。加えて、そうしたハンバントタ港湾租借の顛末(てんまつ)に例示されるように、被援助国を「債務の罠(わな)」に陥らせた上で権益を獲得していくという中国の開発援助の手法は、「一帯一路」構想の背後にある中国の意図に対する警戒を巻き起こした。

脆弱なインド洋島嶼国


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