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令和の時代の平和を考える

杉山 蕃

集団安保への協力不可欠 宇宙・サイバー防衛力構築も

元統幕議長 杉山 蕃

 平成の御代は、30年の歴史に終止符を打った。上皇陛下が御退位を目前に、在位30年を顧みて、「平成が戦争の無い時代として終ろうとしている事に心から安堵(あんど)」なさっている旨のお言葉を公にされ、退位礼正殿の儀でも「令和が平和で実り多くあることを願う」旨のお言葉を賜った。まさにその通りのお言葉と受け止めているが、時間とともにそのお言葉の奥深さに感じ入っているところである。

 この30年、世界、そしてわが国を取り巻く環境は決して簡単に「平和」と言える推移ではなかったと考えるからである。平成元年ベルリンの壁は崩壊し、翌月マルタ会談において東西冷戦は終結する。「本格的平和の到来」の安堵感が世界を駆け巡ったが、同時に、それまで冷戦下の厳しい締め付けで鳴りを潜めていた数多(あまた)の対立・抗争が顕在化する不安定の時代に突入した。

自衛隊の任務が多様化


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