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ハウスのあるホームレス

加藤 隆

孤独死とホテル型家族 人間関係「分離」する無縁社会

名寄市立大学教授 加藤 隆

 ホームレスという言葉を聞くと、どのような光景を思い浮かべるだろうか。都会の地下通路の片隅でうずくまっている寄る辺なき人々だろうか。最近ではかなり福祉環境の改善がみられ、その数も減ったようだが、それでも、今でも日本に限らず世界中の大都市でホームレスの光景を見ることができる。

 ふと思うのだが、ホームレスには、「ハウスのないホームレス」と、「ハウスのあるホームレス」の2種類があるのではないか。「ハウスのないホームレス」は先述した通りである。戸外で生活する彼らにまず必要なのは、福祉環境の整備であろう。ここで取り上げたいのは、「ハウスのあるホームレス」である。つまり、家には住んでいるが、ホーム(家族の団欒(だんらん))はないという人々である。この範疇(はんちゅう)には次の三つほどのタイプがある。


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