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台湾アイデンティティーに陰り

浅野 和生

背景に習近平政権の圧力 当局のネット管理に不安抱く

平成国際大学教授 浅野 和生

 旧正月の行事が続く2月24日、台北郊外にある道教の古刹(こさつ)、指南宮に初詣(はつもうで)をした馬英九元総統(大統領)に新聞記者が「あなたは国民党の主席に復帰しないのですか?」と問い掛けた。これに対して馬英九は即座に、「それはない」と答えた。そこで記者はさらに踏み込んで「2020年の総統選挙には出ますか?」と問うと馬英九から答えがなかった、と25日付の『自由時報』が伝えている。総統選挙立候補に言葉を濁した馬英九に、その場の市民から「当選!」という声も掛かったという。

 台湾では、総統をいったん辞任した後、間を置いての再挑戦を憲法は禁じていない。しかし、馬英九の国民党党首辞任とその後の民進党への政権交代は、台湾の主流の民意による馬英九国民党に対する明確な拒絶の結果であった。


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