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沖縄問題の受益圏と受苦圏

宮城 能彦

当事者性もっと意識を 観念的過ぎるタイムス「視点」

沖縄大学教授 宮城 能彦

 私は個人的には普天間基地の名護市辺野古への移転は反対である。そう書くと多くの人たちは驚くのだろうか。しかし、多くの沖縄県民は同じ心情だと思う。例えば、先日の名護市長選挙で渡具知氏を支持した人たちも同じである。その沖縄県民の「心情」を理解しようとしない限り、沖縄問題は理解できない。

 ただし、翁長知事を筆頭とするいわゆる「オール沖縄」が主張するような、あらゆる手段を用いても辺野古への新基地建設を阻止するとまでは、ほとんどの沖縄県民は考えていない。なぜなら、沖縄に米軍基地があってもなくても、辺野古に新しい基地ができようができまいが県民は「生活」をしなければならないからだ。身も蓋(ふた)もない言い方に聞こえるかもしれないが、それは全ての基本だと私は考えている。それをあえて強調するのは、最近の沖縄に関する言論がますます観念的になっているからだ。


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