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法と秩序が乱れた2017年

ペマ・ギャルポ

「国難」直視せぬメディア 伝統や文化の破壊をあおる

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ

 人間社会において平和で仲良く共存していくためには、法と慣習によって秩序が守られていることは、言うまでも無く大切なことである。「法」は違反したものに対し懲罰や罰金などを科すことによって公正な社会を維持している。これは国内の問題に限らず国際社会についても同じことが言える。2017年はそのような意味で法と秩序が大きく乱れた年であったように思う。

 国際的には南シナ海の領土問題について中国によって大きく国際秩序と平和を乱す行為があり、これに対して国際社会の公的機関によって法の裁きが下されたが、中国政府は力を背景に神聖な裁きを紙くず化した。一方、それに対して国際社会だけではなく、当事者であり主権国家であるはずのフィリピンの大統領までが容認するような言動を取った。


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