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田舎暮らしを考えてみる

宮城 能彦

精神的余裕ない都会人 東京一極集中見直すべき時

沖縄大学教授 宮城 能彦

 調査や学会などで、いわゆる「田舎」に行くことが多い。そこでいつも感じることは田舎の人たちの親切さと勤勉さである。

 調査をさせてもらっている私がお世話になっているのにもかかわらず、「これおいしいから食べて」「これお土産に持って行って」と手作りのお菓子や野菜や果物をもらうことも多く、いつも恐縮している。

 先日は和歌山の山村でミカンを、その前週には熊本の山村で唐イモをたくさんいただいた。熊本では帰る直前に「ちょっと待っててね」と言われ、「これ食べてから帰りなさい」とたくさんの唐イモの天ぷらを持ってきてくれ、その親切さに頭が下がるばかりだった。

 もちろん、田舎での生活は「いいこと」ばかりではない。

 濃密な人間関係故の助け合いや支え合いもあるが、プライバシーを保つことは難しく、困っている人を皆で救済するが、出る杭(くい)は打たれる。


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