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「生命礼賛」の風潮への疑問

加藤 隆

物欲的価値のみを重視 大いなるものへの畏れなし

名寄市立大学教授 加藤 隆

 生きてこそなんぼという価値観、生命尊重主義、若さこそ人間の輝きというような「生命礼賛」の風潮が社会の隅々にみなぎっている。教育界はここ20年「生きる力」の育成こそ教育の根幹であると誰もが口にし、TVコマーシャルはアンチエイジングを啓蒙(けいもう)する食品やら化粧品やらを宣伝して中高年の心を掴(つか)んでいる。社会では、中高生ほどの子どもたちが中央でも地方でもアイドルと銘打って人間の価値は若さにこそありと言わんばかりに歌って踊ってパフォーマンスを繰り広げている。そして、大人たちは羨望(せんぼう)の眼差(まなざ)しを彼女たちに向けている。いずれにしても、世は「生命礼賛」に満ち満ちている。


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