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  • 新閣僚に聞く
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  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
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  • 金正恩体制を斬る 太永浩・元駐英北朝鮮公使に聞く
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  • どう見る金正恩体制 日韓専門家対談
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  • 米中新冷戦 第2部 中国・覇権への野望
  • 米中新冷戦 第1部「幻想」から覚めた米国
  • 検証’18米中間選挙
  • 米国の分断 第3部 「自虐主義」の源流
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  • オバマのLGBT外交 米国と途上国の「文化戦争」
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  • JAXA宇宙探査計画
  • 2015/12/24
  • 憎悪は愛によって消える

    スリランカと日本の仏教交流

    平和寺住職 タランガッレー・ソーマシリ師に聞く

     千葉県香取市にある蘭華寺(らんかじ)は、スリランカの上座部仏教を日本に広めるために創建され、日本で暮らすスリランカ人の心のオアシスになっている。スリランカにある平和寺(サーマビハーラヤ)のタランガッレー・ソーマシリ住職は、同国と日本を往復しながら、自坊では日本文化の紹介や児童教育に努めている。来日したソーマシリ師に、両国の仏教交流の歴史を伺った。
    (聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)

    賠償請求権放棄で日本分割免れる
    両国の昔話 子供たちに紹介

    日本との交流は。

    タランガッレー・ソーマシリ師

     タランガッレー・ソーマシリ 1960年、スリランカの生まれ。12歳で僧侶になり、母国の大学卒業後、88年に来日し、千葉県香取市にある蘭華寺に務めながら95年には大正大学を卒業。母国では平和寺住職。寺院は首都コロンボ市の北約30㌔のガンパハ市にあり、園児の教育や若い僧侶の育成、地域住民の交流の場など幅広く活動している。

     蘭華寺で浄土真宗本願寺派布教使の松林浄蓉さんに出会ったのが始まり。松林さんらの支援で平和寺に蓮華図書館や老人ホーム、蓮華コンピューター学習センター、日本文化センターが設けられた。去年、貧困家庭の小学生への奨学金支援を始め、今は7人で来年から15人になる。高校まで義務教育だが、通えない子供が多い。

    日本の昔話をシンハラ語に訳したのは。

     学生時代から興味を持って読んでいて、いい話なのでスリランカの子供たちにも紹介したいと考え、松林さんらの支援で「桃太郎」や「浦島太郎」「金太郎」をシンハラ語に翻訳し、絵本にしてスリランカの幼稚園に寄付した。「はだしのゲン」は第3巻まで翻訳出版し、日本人向けにスリランカの昔話の和訳絵本も出している。

    私は小学生の頃、祖母に連れて行かれたお寺で地獄の話を聞いたことがある。

     スリランカでも同じだ。地獄の話をすることで、子供たちに悪いことをやめ、いいことをするように勧める。子供の心に道徳心を養うので、そうした教えはあった方がいい。スリランカでは、仏陀の前世を語る「ジャータカ物語」がよく話される。私が12歳で出家したのは、みんなに尊敬されているお坊さんになりたいと思ったから。スリランカの僧は独身なので、在家の人が出家して僧になる。

     スリランカでは、町に住んで大衆を相手に布教している僧と、山に住んでもっぱら修行している僧がいる。後者は主に瞑想をしながら、悟りを得ようとしている。私たちは前者で、庶民の悩みを聞いたり、葬式をしたりしている。活動としては日本の大乗仏教に近い。

    平和寺の創建は。

     約100年前で、2001年に私が住職に就任した。スリランカ(セイロン)が社会主義だった1948年ごろのサラナンカラ住職が、レーニンの影響を受けイギリスに抵抗していたので平和寺と改称した。

    蘭華寺の始まりは。

     インド南部にあるサンチの大菩提(ぼだい)会で奉仕活動をしていたスリランカ大菩提会会長のパナガラ・ウパティッサ師が1971年に、訪印納経使節団の一員としてインド仏跡巡拝の旅をしていた東京在住の吉田多輝子氏に出会ったのが始まり。同師は76年に初来日し、1年間、葛飾区にある吉田氏宅に下宿して日本語を学び、帝釈天題経寺の幼稚園で幼児教育も勉強し、スリランカに導入した。

     スリランカ仏教を復興したダルマパーラ(1864~1933)の孫弟子であるウパティッサ師は1984年に江戸川区北小岩の民家を借り、大菩提会の支部を兼ね日本スリランカ仏教センター(蘭華寺)を設立した。その後、89年に現在の千葉県香取市に251坪の土地を購入、92年に本堂を建立した。その間、私は熱海の浄土宗の寺の支援で大正大学に留学し、インド文学を学んだ。

    蘭華寺は日本にいるスリランカ人の心のオアシスになっている。

     最近は、毎日、夕方の勤行(ごんぎょう)に20~30人が集まっている。土日には食事を持ってきてくれる。亡くなった親の供養祭を営む人もいる。スリランカでは親から子へ信仰が継承されているので、若い人たちも信仰深い。その点では日本の若者とは違う。

    スリランカがなかったら仏教は世界に広がらなかった。

     約2300年前の6月の満月の日にアショーカ王の王子と王女がインドからスリランカに渡り、仏教を伝えたとされている。二人はブッダガヤの聖なる菩提樹と釈迦の教えを持って、初めて外国に渡った。中国に伝わったのはその後で、スリランカが最初の仏教伝来国だ。

     二人が出発したのはアショーカ王の夫人と子供たちが住んでいたインド中部のサンチ。紀元前3世紀にアショーカ王は8万4000もの仏舎利(ぶっしゃり)塔(ストゥーパ)を建立しており、そのうち八つがサンチに建てられ、三つが現存している。

     インドでは12世紀にイスラム教が入って来て仏教は排斥され、19世紀まで仏教は消えてしまったが、スリランカでは仏教が絶えることがなかった。そして、ミャンマーやラオス、タイなど東南アジアの国々にスリランカから仏教が伝わった。

    悟りを求める修行と社会活動とはどう両立しているのか。

     私にとっては両方とも大事だ。仏門に入ったのは悟りを得るためだが、一人で悟るよりもみんなで悟りたいと思う。それが布教や社会活動を熱心に行う理由だ。社会のために行うことは修行にもなり、人々に役立っていることから楽しみにもなる。

    日本人が忘れてはいけないのは、1951年のサンフランシスコ講和会議で、スリランカ代表のJ・R・ジャヤワルダナ大蔵大臣(後に第2代大統領)が日本を分割統治から救ったことだ。

     当時、米国を中心に日本の独立を認める講和条約案が作られていたが、ソ連は日本を分割する対案を提出していた。ジャヤワルダナ代表は演説で「日本の将来に対するアジア人の感情も述べる」として、「日本の占領を解き、独立を回復させるべきで、わが国は日本に対する賠償請求権を放棄する」と続け、その理由として、仏陀の「憎悪は憎悪によって消え去るものではなく、ただ愛によってのみ消え去るものである」を引いた。それにより日本は分割統治を免れた。

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