ワシントン・タイムズ・ジャパン
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道徳教科化の前にすべきこと

複眼的、多層的なアプローチを

総括の視点見えず

 作家の遠藤周作がかつてどこかの大学入試で自身の作品が問題文として出されたというので、それを解いてみたという話を聞いたことがある。作者本人が解答したのに不合格だったと苦笑していた。

 かように、それぞれの人間の心の襞(ひだ)には、微妙な違いを帯びた感性や価値意識が息づいているのであり、これは尊いことではないだろうか。この心の襞に触れるのが道徳教育である。

 このほど、文部科学省の有識者会議が「道徳の時間」を教科に格上げし、検定教科書を使うべきだとする報告案をまとめた。このナイーブな課題を扱うことの丁寧さと、その前にするべきことがあるのではないかという観点から私見を述べたい。


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