ワシントン・タイムズ・ジャパン
«
»

大切にしたい日本語 目立つ誤用や敬語の混乱

首相発言やテレビにも

 麻生太郎副首相兼財務相がかつて首相だった当時のこと、国会で「未曾有(みぞう)」を「みぞゆう」と発言して失笑を買う出来事があった。だが、この程度の誤りは、実は日常茶飯事である。例えば、その後に首相になった菅直人氏は、しばしば「従来から……」との表現を使っていた。これには国会議員たち誰一人として笑うことがなかったが、「従来から」も、正当な日本語ではない。改めて念を押すまでもなく、「従来」の「来」は「先般来」「先日来」などの「来」と同じく「…から」の意味である。したがって、「従来から」は「以前からから」と言っているに等しい。首相の発言、それも国会の場での発言としては、「みぞゆう」より低級だろう。

 もっとも、この種の誤りは、著名作家の作品にも、しばしば登場する。例えば吉川英治の「太閤記」や「宮本武蔵」には、ときに「古来から」との用語が出てくる。これも、忠実に読むと「古くからから」になる。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
無料で毎月10本までご覧になれます。
新規会員登録へ

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。