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開会式 海外の反応は

東京五輪の開会式で披露されたピクトグラムを再現するパフォーマンス 23日、国立競技場(UPI)

東京五輪の開会式で披露されたピクトグラムを再現するパフォーマンス 23日、国立競技場(UPI)

米メディア「息をのむパフォーマンス」
「動くピクトグラム」が好評

 23日に国立競技場で行われた東京夏季五輪の開会式で、50の競技種目の絵文字を青と白のコスチュームを着たパフォーマーたちが表現した「動くピクトグラム」が米メディアに好評を博した。

 NBCのニュース番組「トゥデイ」は、ホームページに、「東京オリンピック開会式では、息を呑むようなパフォーマンスが言葉の壁を超えた」と称賛する記事を発表。1964年に東京五輪を開催したとき、言語の壁を乗り越え、スポーツや会場を簡単に特定する方法として、ピクトグラムが導入されたことも紹介した。

 同番組は「しばらくの間、パフォーマーが人気をさらい、ラグビー、ハンドボール、ソフトボール、サッカーなどのさまざまなスポーツをする演技をしながら、ステージを素早く動き回った」とその様子を伝えた。さらに「パフォーマンスには巧みな調整が求められるが、メインパフォーマーがバドミントンラケットを落とした瞬間を除いて、ほとんどすべてが問題なく終了した」と演技が成功裏に終わったことを報じた。

 ワシントン・ポスト紙は「式典の最もエネルギッシュな瞬間は、人間の絵文字に扮(ふん)した、顔はないが元気いっぱいのパフォーマーのグループによってもたらされた」として、動くピクトグラムに焦点を当てた記事を公開した。

 同紙は、「絶えず変化する青や白の衣装の3人の人物は、その運動能力が印象的だった」と評価。その上で「バドミントンラケットを一度落とした以外では、パフォーマンスは成功したようで、一部の視聴者はすぐにユニークな才能のある人間への愛を公言した」として、ソーシャルメディア上でも好評を得たことを伝えた。
(ワシントン・山崎洋介)

開会式が行われた国立競技場の上空に浮かび上がったドローン=23日、都内

開会式が行われた国立競技場の上空に浮かび上がったドローン=23日、都内

ブラジル ドローンの地球に感動
密避けて4人だけ参加

 2016年リオデジャネイロ夏季五輪を開催したブラジルでは、東京五輪開会式に関して、自国がいまだに深刻な新型コロナウイルスの感染下ということもあって控えめな報道が多かった。

 ただし、1824機ものドローンを使用したドローンの「舞」には「テクノロジーと人類の未来を示した」(グロボ系メディア)などと肯定的な意見が多くみられた。

 一方、300人近くの選手団を派遣しているブラジルだが、開会式には選手2人とブラジルオリンピック委員会の2人、合わせて4人だけが参加した。

 これには、密を避けるというだけでなく、新型コロナという感染症に世界が苦しむ中、日本の国民感情などに配慮した対応だとブラジルメディアは評価している。

 また、ブラジルは本来、スポーツ観戦が好きな国民ということもあり、フォーリャ・デ・サンパウロ紙は、24日付の朝刊1面で大坂なおみさんが聖火を点灯する写真を大きく使用した他、さまざまなメディアが、サッカーやバレーボールなどブラジル代表の活躍を報道している。
(サンパウロ・綾村悟)

英各紙が好意的評価
開会式の演出「時代を反映」

 23日の東京五輪開会式の演出をめぐり、英主要各紙(電子版)は論評を掲載した。新型コロナウイルス禍に世界が直面する中、時代の雰囲気を反映した開会式として好意的な評価が見られた。

 デーリー・テレグラフ紙のトム・キャリー記者は「異様で美しく、絶望的に悲しいものだった」と分析。2008年北京大会の力強さ、12年ロンドン大会の独創性、16年リオデジャネイロ大会の色彩豊かなカーニバルと比較しながら、「もし開会式の仕事がその時代の精神を反映することだとすれば、今回の開会式は成功したと言えるだろう」と結論付けた。

 ガーディアン紙で演劇評論の責任者を務めるアリファ・アクバー氏は「この1年の苦難から目を背けて笑顔と踊りのショーを披露するのではなく、他にはない瞑想(めいそう)的な演出で喪失と追悼をテーマにした」と指摘。「会場のウエーブも、抱き合う選手たちも、独りよがりな見せびらかしもなかった。東京は世界の気分に合わせて、『少ないことは良いこと』と示してくれた」と評価した。
(ロンドン時事)

東京五輪の開会式で披露された東京2020エンブレム 23日、国立競技場

東京五輪の開会式で披露された東京2020エンブレム 23日、国立競技場

五輪開会式 オーストラリアで1番人気の番組に
都市封鎖など影響か

 オーストラリアでは23日に行われた東京五輪の開会式の生中継が「今年最も視聴されたテレビ番組」と認められたことが26日までに明らかになった。最大都市シドニーと東京との時差が1時間しかないことに加え、新型コロナウイルスの感染防止のためのロックダウン(都市封鎖)がシドニーやメルボルンなどで導入され、国民の約半数が「巣ごもり」状態となっていることが背景とみられる。

 五輪を豪国内で独占放送している民放「チャンネル7」の運営会社によれば、東京五輪の開会式のテレビ生中継は270万人が視聴し、2016年の前回リオデジャネイロ五輪よりも2割増えた。競技が本格的に始まった24日は、インターネット経由で提供している無料のストリーミング動画をこれまで以上に多くの人々が視聴した。

 運営会社は「東京五輪が豪州の歴史で最大の放送、デジタルの番組になる」と意気込んでいる。豪州は最近32年のブリスベン夏季五輪の招致に成功し、国内で五輪への関心が高まっている。
(シドニー時事)

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