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非指示的心理療法の学び

 松戸市の古書店で見つけた一冊の小さな本「置かれた場所で咲きなさい」というタイトルの小型本だが、何度か読み返して興味を持った。

 著者はノートルダム聖心女子大学理事長・渡辺和子氏で、父親の錠太郎氏は昭和初期の陸軍教育総監だったが、2・26事件の犠牲者の一人であったという。その苦悩にもめげずにアメリカ留学をなした。

 明治の開国以来、大正・昭和と日本の近代化は目覚ましく、彼女はその波に揉(も)まれながらノートルダム修道女会に入り、アメリカに派遣留学され、ボストン・カレッジ大学院で学ぶ。

 そこでカウンセリングの講義を受けた頃、カール・ロジャース博士に会い、博士が提唱した“非指示的”と呼ばれる心理療法を学んだのであった。

 当時の日本での心理学は、精神分析が主流で、相談者の悩みを聞き取り「それはダメ」とか、「それは間違いで、こうしなさい」などの指示を与える助言的な療法が一般的だった。


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