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生きる愛のパワーを

 平成30年という一つの区切りを思わせる今年も、あと僅(わず)かで終わる。

 今年を振り返り、本庶佑氏のノーベル賞受賞などの喜びの陰に、元東大教授の著名な論客、西部邁(すすむ)氏の“自殺”事件があった。

 日本人の感覚で、自殺は許容されるようだが、私はやはりそれは許されないこととして残念に思う。西部氏は、多くの日本人の心を掴(つか)み、リードしてきた有能な時代の牽引(けんいん)者だったはずだ。

 その強いはずのリーダーが、自ら“自裁死”と称して遺書を残し、1月21日早朝、多摩川で入水自殺を遂げたという記事を読み、驚いた。既にそれは覚悟の自殺だったようだが、私の心中にはある種の、深く心を傷つける許せない行為として残っている。


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