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問われる日本の外交政略

 米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が12日に史上初の米朝首脳会談を行い、共同声明に署名した。この首脳会談をめぐる動きは朝から刻々と中継で伝えられたので、名状し難い興奮を以(も)ってテレビ画面に刮目(かつもく)した。

 私のような在野の一操觚者(そうこしゃ)としては、この世紀の会談について情報を得る手段は、テレビや新聞報道に因(よ)るしかないことを予(あらかじ)め断っておかねばならないが、会談の成果を謳(うた)った共同声明には失望した。

 「トランプ大統領は北朝鮮に対して安全の保証を提供することを約束した。金正恩委員長は朝鮮半島の完全な非核化に向けた堅固で揺るぎない決意を再確認した」と明記され、あれほど米側が北朝鮮に要求していた肝心要の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)という文言が盛り込まれなかったのだ。これは明らかにトランプ外交の失点である。


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