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業を雪いだ佐藤愛子氏 人間は苦悩で鍛えられる

息子から贈られた本

 クリスマスを前に、息子(次男)が佐藤愛子のベストセラー「九十歳。何がめでたい」(小学館)をプレゼントしてくれた。

 佐藤紅緑を父に、サトウハチローを兄に持つ彼女の名は知っていたが、多忙のあまり彼女の著書は読むひまがなかった。

 息子の好意で時間をとって読んでみた。

 夫の会社倒産で借金取りに追われた日々を書いた、「戦いすんで日が暮れて」の直木賞受賞の日の驚きなど、彼女のペンは人生の悲喜こもごもの情景をあからさまに書き、人々の心をつかんだのだろう。

 多くの読者は、彼女の率直な苦労多き人生に共感し、共鳴した。

 人の苦労を見て、「強く生きよ」とは、誰しも口にする言葉だ。しかしその苦しみは人さまざまで、悩める本人でなければ、人は理解し得ない。

 多くの人はその苦しみを心に抱えたまま一人で悩み苦しむ。


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