«
»

「歴史問題に戦略的反論を」

世日クラブ

拓殖大学学事顧問 渡辺利夫氏が講演

 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)は24日、都内で、拓殖大学学事顧問(前総長)の渡辺利夫氏を講師として招き、「戦後70年とは何であったか~日中・日韓関係」と題した講演会を行った。

渡辺利夫氏

世日クラブで講演する渡辺利夫氏=24日、都内で

 渡辺氏は、中韓から欧米諸国まで飛び火している歴史認識問題について、「中国や韓国ではなく、すべて日本が作ってきた問題だ。ソウルや北京にご注進して、『なぜ日本に反論しないのですか』という勢力が日本にいる」と強調した。

 これと関連し、戦後三十数年の間、外交問題ではなかった歴史認識問題が1980年代に入ってから急に大きな問題になった理由として、①82年6月の教科書検定に関する誤報問題での政府の対応、②85年中曽根康弘首相(当時)による靖国神社参拝に対する社会党や朝日新聞などの反靖国キャンペーン、③いわゆる従軍慰安婦問題で朝日新聞が信頼性に欠ける吉田清治氏の証言に依拠したキャンペーンを続けたこと―などを指摘。その上で、「中国や韓国の悪口を言うのでなく、日本の世論を喚起することで、政府を動かし、国会やジャーナリズムを動かしていくことが大切だ」と述べ、国内において事実に立脚した正しい歴史認識を広めることの意義を強調した。

 また、ニューヨーク・タイムズやフィナンシャル・タイムズなどの欧米メディアでも歴史認識問題が取り上げられていることに触れ、「検証されていない事実を言われ、国の威信や尊厳が傷ついている。政府は本格的な戦略で反論すべきだ」と述べ、対外発信力の強化を訴えた。

 冒頭にあいさつした近藤会長は「中国は、世論戦、心理戦、法律戦という『三戦』の戦術を持っている。絶対に油断はできない」と語った。

7

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。