ワシントン・タイムズ・ジャパン

ニコルソン中将の声明「1カ月を哀悼期間に」

翁長知事と電話会談も

 米軍属の男が沖縄県うるま市20歳の女性の遺体を遺棄したとして逮捕された事件を受け、在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン中将(四軍調整官)が28日午前、在沖海兵隊司令部があるキャンプ瑞慶覧(同県北中城村)記者会見し、哀悼の意を示す期間として沖縄に駐留するすべての軍人と軍属を対象に30日間、外泊や飲酒などを制限する命令を出したことを明らかにした。期間中は基地外での飲酒やパーティー、午前0時から5時までの外出などを自粛する。

 記者会見するニコルソン中将=28日、沖縄県北中城村のキャンプ瑞慶覧(海兵隊提供) ニコルソン司令官は記者会見に引き続き、翁長雄志知事と電話で会談した。会談はニコルソン氏が提案し、翁長氏が応じた形だ。翁長氏は「誠意は理解する。どれだけ実効性があるか注目したい」と伝えたという。

以下はニコルソン中将の声明(要旨)

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記者会見するニコルソン中将=28日、沖縄県北中城村のキャンプ瑞慶覧(海兵隊提供)

 沖縄の人々に対して直接、お話ししたいと心から望み、本日、ここに記者会見を開くことを決めました。

 まったく罪のない沖縄県民が犠牲になったことに、計り知れない衝撃と痛みと悲しみの念を抱くています。

 容疑者の行為は、人の命や尊厳を重んじる人にとっては衝撃的で心痛を伴うものです。これは、単に米軍属が沖縄の女性を襲ったという事実だけではありません。人間の尊厳と品位に対する攻撃であり、人間そのものに対する犯罪です。

 身の毛のよだつような犯罪であり、この事件に対して沖縄も米国の立場に違いはありません。私たちは到底、受け入れることはできず、憤り、悲しんでいます。

 私にとって沖縄は単なる任務地ではありません。軍人・軍属の単なる任務地ではなく、私たちの家なのです。

 私たちは地域の一員です。町や村に住み、お互いが訪問しあっています。現地の店で買い物したり、食事をします。子供たちは地域の人々と一緒にスポーツ、ボーイスカウト活動、空手、ダンス教室などを行っています。悲しみ、哀悼するのも一緒です。

 私たちは、事件発覚当初から沖縄県警の調査に協力しており、事件が解決するまであらゆる面で調査に協力します。容疑者は日米地域協定に従い、今後も日本で拘留されることになります。

 軍人及び日米地位協定が適用される軍属は2016年5月27日から30日間、「寄り添い追悼する期間」とします。これは、米軍コミュニティの構成員の勤務時間外行動の規定を含むものです。この期間は、基地内で開催されるすべてのお祭りや祝賀行事、コンサートを延期します。毎年恒例の普天間飛行場の一般公開は、沖縄に住むすべての人々が追悼していることに考慮し、夏以降に延期します。

 日米同盟は両国の安全保障にとって重大な礎です。両国だけでなく、地域の平和と安全を強固にするものです。沖縄の人々に対するお願いはシンプルなものです。この残虐な事件によって米国と沖縄の関係が悪化することはあってはいけません。

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