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「平和賞」候補への推薦、無知な「文化人」の売名行為

故翁長雄志氏

 1992年の暮れは沖縄知事公室と県警本部は異常な緊張に包まれていた。ついに大田昌秀知事は「上原の告訴状を取り下げさせろ。そうでなければ、4月末に来沖予定の天皇皇后両陛下の警備費用は絶対に出さん」と高山朝光知事公室長を通して迫ってきた。やむなく、佐野智則県警本部長は那覇署のA警部補らを呼び出し、事情を説明し、「告訴状を何とか取り下げてくれないか」と頼んだ。大田知事は「予算計上」という知事権限を利用し、警察を脅迫していたのだ。

 こうして正月のあの日、2人の警察官は筆者に涙ながらに「告訴状」を取り下げるよう頼んできたのだ。2時間近くの説明の後、警部補は胸から「告訴状」そのものを出し、そっと筆者の前に置き、肩を落として去っていった。つまり「告訴」はなかったことになったのだ。この事件は筆者にとって痛恨の出来事だったが、2人の警察官ら真相を知る警察関係者にとっては「一生の不覚」と言える事件だった。


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