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酔った知事が襲撃、「人間失格、心の底から軽蔑」

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 事件は1992年9月13日に起きた。戦後、琉球政府の民生官を務めたロバート・フィアリー氏を歓迎する戦後史シンポジウムのパーティーが那覇市内のホテルで催された。

 会場には、クリステンセン在沖米総領事ら多数の沖縄の“文化人”が集まっていた。フィアリー氏と総領事に挨拶(あいさつ)を済ませ、沖縄タイムスの古参記者大山哲氏や琉球銀行調査室長の牧野浩隆氏(後の副知事)らと談笑していた。筆者の存在に気が付いた大田知事の秘書・桑高英彦氏は顔色を変えて、会場から出ていった。

 突然、会場の奥から顔を上気させ、目をつり上げ、恐ろしい形相をした酒乱男が、筆者に向かって「おい、上原、お前は県議会でよくも俺の悪口を言ったな」と叫びながらつかみかかり、その右手で筆者の脇腹に拳をぶつけ、組んずほぐれつの大喧嘩(けんか)が始まった。その男が大田知事だった。


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