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日弁連の「死刑廃止宣言」を手放しで評価し被害者側を軽視する朝日

◆罪と罰の基本的概念

 紀元前のハンムラビ法典や旧約聖書には「目には目を 歯には歯を」とある。奪ったものと等しいものをもって償う。古来、罪と罰についての基本的な人間の概念だ。

 最近、サウジアラビアで人を殺害した王子の死刑が執行されたニュースにお目にかかったが、これもそれに従ったものだろう。被害者遺族は死刑を求めない代わりに賠償金を受け取る「血の賠償」と呼ばれる金銭の申し出を拒否したという。

 わが国では大正時代に「鈴ケ森お春殺し」という事件があった。お春の情夫が捕まり、死刑を宣告されたが、真犯人の石井藤吉は自分の犯した殺人のために無実の男が処刑される事態を黙っておれず、名乗り出て、一つの事件で2人が別々に起訴される前代未聞の裁判となった。

 1審では彼の自供は裏付けられず無罪に。怒った彼は上訴し、控訴審では死刑となって刑場の露と消えた。大正7年8月17日のことだ。藤吉は手記にこう遺している。


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