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中日の捏造記事が浮き彫りにした企画ありきの「貧困モノ」の危うさ

◆作り出された「逸脱」

 「犬が人間をかんでもニュースにならないが、人間が犬をかめばニュースになる」。一昔前にはこんなニュースの定義があった。今では犬が人間をかめば、立派なニュースだが、ある時代まではごくありふれた話で、その逆は(今もそうだが)、聞いたことがない。だからニュースで、そんな「逸脱」を当てにしてマスメディアは活動している。

 それで新聞や週刊誌の見出しには逸脱行動が溢れている。殺人、暴行、不正、スキャンダル…、これこそ格好のネタだ。報道すべき逸脱が見当たらないときは、作り出す必要すら感じてしまう。かくして捏造(ねつぞう)記事が生まれる――。藤竹暁・学習院大学名誉教授の指摘である(『マスメディアと現代』放送大学教育振興会)。


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