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各紙が元旦紙面で中国リスクをメインに報じる中、朝日は全く触れず

◆戦間期の対応を誤る

 令和3年が明けた。西暦では2021年、20年代の幕開けである。それで100年前の1920年代を思い浮かべた。英歴史家E・H・カーが「危機の20年」と呼んだ両大戦間の前期に当たる。その時代の対応を誤ったから第2次世界大戦に至った。米政治学者ジョセフ・ナイ氏はこう言っている。

 「戦間期の大いなる皮肉の1つは、1920年代に西洋諸国がドイツに融和すべき時に対決姿勢をとり、1930年代にはドイツと対立すべき時に融和政策をとったことである」(『国際紛争 理論と歴史』有斐閣)

 第1次大戦後、ドイツは戦勝国から途方もない賠償金を求められ塗炭の苦しみを味わった。それでナチスが台頭し、ヒトラーは侵略の牙(きば)を剥(む)いた。ところがチェンバレン英首相は融和のミュンヘン協定を締結。融和と対立の時を見誤った結果、第2次大戦に至った。ナイ氏の言う対立とは「抑止力」のことだ。


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