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ゲイ提供精子の“自力授精”を告白させたNHK「カラフルファミリー」

◆人の命は授かりもの

 「いのちを“つくって”もいいですか?」――。こんなタイトルの本がNHK出版から出ている。その中で、著者の宗教学者、島薗進は「『人のいのち』というものを考えるとき、そこには論理的に示しうる社会倫理とは異なる要素、多くの人が直感的に『ここを踏み越えてはいけない』と感じるような、何か合理的な理由を超えた、容易には語り得ない構成体としての性格があるのではないでしょうか」と述べている。

 日本人は伝統的に「命は授かりもの」という感覚を大切にしてきた。それが「人間の尊厳」や「命の神聖さ」という感性につながり、人権尊重の理念に命を吹き込んでいるのである。

 一方、バイオテクノロジーの発達によって、人工的に命をつくり変えることができる時代を迎えているが、それは越えてはいけないところに足を踏み入れる行為で「命は授かりもの」という感覚を失わせるのではないのか。冒頭の著書はそんな問題提起を行っている。


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