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新聞が京アニ放火殺人犯の家庭環境を書かぬのは戦後言論の悪しき風潮

◆罪犯す要因は家庭に

 明治、大正期の慈善事業家、留岡幸助にこんな言がある。

 「仮令(たとえ)父母ありと雖(いえど)も其(その)家庭紊乱(びんらん)して秩序なく、実に罪悪の練習所と異ならず。彼等は実に知らず識(し)らずの間に不善の境遇に陥るを免れず」(『家庭学校設立趣意書』1899年)

 留岡は教誨師(きょうかいし)として赴任した北海道空知集治監(監獄)で囚人一人一人と面談。その成育歴を調べてみると、父母のあるなしを問わず、罪を犯す最大の要因が家庭にあることが分かった。それで後に、「家庭学校」という感化院(今日の児童自立支援施設)を創設した。

 京都アニメーションの放火殺人犯、青葉真司容疑者の家庭はどうだったろうか。それを新聞で知ろうと思っても詮無(せんな)いことだ。幼少期に触れた記事が皆目、見当たらないからだ。


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