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  • 超少子化時代に多産の女性を表彰して何が悪いのか、朝日の感性を疑う

    ◆出産直後の女性支援

     「ドゥーラ」という言葉をご存じだろうか。米国では助産婦という職業が一時衰退した経験があり、出産直後の女性を支援する専門家が一つの職業として確立された。それを「ドゥーラ」と呼ぶそうだ。作家、天童荒太さんの『だから人間は滅びない』(幻冬舎新書)から教わった。

     日本では東京都内に一般社団法人「ドゥーラ協会」があり、ドゥーラの普及を目指し育成講座などを開いている。天童さんはそこを訪ね、現役ドゥーラとして活躍中の女性らの話を聞いている。その一人、藤城敦子さんが熱くこう語っている。

     「私は3人の子どもの母親ですが、出産育児がすごく楽しかったんです。高揚する感じで、自分の体をフル稼働して赤ちゃんを大きくするってなんてすごいんだろうって」

     でも出産直後は大変だった。「おっぱいから出血するし、上の子の世話もしなきゃで育児ノイローゼになりかけたことも」。それを乗り越えたとき新たな感動が湧き上がった。

     「学歴じゃなくて、社会的立場じゃなくて、赤ちゃんが最優先事項なんだな、と気づいた。将来の道が開けた感じでした」

     こんなドゥーラがさまざまな家庭状況の人に寄り添って、お母さん自身が持っている生きる炎を燃え上げさせ支え合っていく。

     同協会の発起人の助産師、宗祥子さんは「(出産・育児の喜びという)当たり前のことを知らないまま、バリバリ働くのが女性の価値観みたいな、それを否定しているわけではないんだけれど、人生のもつ一つすごい大事な部分をないがしろにしている」と現代世相を嘆いておられる。

    ◆非公開の発言を痛罵

     この話を思い出したのは、自民党の山東昭子・参院議員が党役員会で「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」と発言し、批判にさらされているからだ。

     朝日11月22日付は「4人以上産んだ女性『厚労省が表彰しては』 山東氏、自民会合で発言」と、問題発言として報じた。記事によれば、役員連絡会は非公開で、終了後の二階俊博幹事長の記者会見で発言は紹介されなかったが、山東氏は朝日の取材に発言を認めたという。

     山東氏は「女性活躍社会で仕事をしている人が評価されるようになって、逆に主婦が評価されていないという声もあるので、どうだろうかと発言した」としている。

     朝日は役員会に聞き耳を立てていたのか、それともちくった人がいたのか。いずれにしても非公開会合の発言を朝日は表沙汰にした。これを受けて朝日1面コラム「天声人語」は戦前の「産めよ殖やせよ」施策を持ち出し山東氏の発言を「理解できない」と痛罵(つうば)を浴びせている(28日付)。

    ◆新聞による言論封殺

     これではまるで言葉狩り、言論封殺だ。2年前に歌手の福山雅治さんと女優の吹石一恵さんが結婚した時も同じことがあった。こちらは非公開ではなくテレビ番組でのことだが、菅義偉官房長官が結婚を祝し「ママさんたちが一緒に子供を産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれればいいなと思っています。たくさん産んでください」と発言したところ、批判の矢面に立たされた。

     「天声人語」はこれも俎上(そじょう)に載せ「場違いな『産児報国』観がヌッと現れた」と書き、「子を産み国に報いよ…。そんな考えが永田町の地底には残っているのか。国の表彰を励みに産む人がいるだろうか」と、「ヌッと」とか「地底」とか、嫌味に満ちた表現で批判した。

     むろん、表彰を励みに産む人はまずいないだろう。今の時代に若者は「産児報国」という感性を持ち合わせていない。だが古来、「子宝」と言うから、超少子社会にあって4人も産めば表彰モノだ。その1人ぐらいは将来、朝日の購読者になるかもしれない。バリバリ働いた人には叙勲があるから、多産の人を表彰しても何ら不都合はあるまい。

     天童さんはドゥーラを取材し「現在を生きている自分たちと、未来を生きる子どもたちには何が必要かという具体的なヴィジョンを持つことで、家庭だけでなく、社会全体が徐々に変わっていくチャンスも広がっていく」との感想を述べている。そんな感性は朝日に無縁ということか。

    (増 記代司)

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