ワシントン・タイムズ・ジャパン

2018年度から小学校で「特別の教科 道徳」…

2018年度から小学校で「特別の教科 道徳」が始まるが、教科書の検定結果が公表された。大津市の中学生のいじめ自殺問題を機に正式教科となっただけに、どの教科書もいじめ防止に力点を置いている。

 3人の女の子の“人間関係”を表すイラストを示し、相手の事情や心中を推し量らせたり、靴を隠された子の物語を読ませ、その子の苦しい心の内に思い至らせたり……。

 「いじめっ子」と「いじめられっ子」のいわゆるローリングプレーで、いじめに対する罪悪感を実感させる内容も。図などがふんだんに使われ、理解の助けになっている。

 ただし、いじめは、幼児期の育てられ方などが原因になって起こるもので発覚もしにくく、被害者は心に傷を抱えてしまうことが少なくない。正式教科にはなったが、学校での道徳教育の難しさは相変わらずで、教師の指導力が問われる。

 もう40年以上も前だが、中学での校内暴力が問題となる少し前の1972年、1冊の単行本が世に出て話題となった。子供たちの作った川柳・狂歌をまとめた中学教諭・矢野壽男著『親を見りゃボクの将来知れたもの』だ。

 タイトルもその歌の一つで、子供たちの家庭や両親に対する不満、痛烈な批判がその内容だった。矢野さんは、子供たちの鬱積の根に家族愛の欠如があるとして、家庭教育の重要性を強調。その上で「教師たちよ、自信を持て」と励ました。いじめ問題でも同様のことが言えよう。

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