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14年間で虐待相談6.3倍に児童相談所の体制強化急務

14年間で虐待相談6.3倍に児童相談所の体制強化急務

児童虐待相談件数と児童福祉司の数の推移

 虐待によって、年間50人以上の子供の命が奪われている。先月7月には沖縄県宮古島市で3歳女児が死亡。21歳義父が虐待の疑いで逮捕された。児童相談所がDVや児童虐待を把握しながら、実母が警察の関与を拒否していたため、対応が遅れた。

 一時保護できていれば、救出できた可能性がある。これまでも児童相談所の対応の遅れや体制の不備が指摘されてきたが、一向に改善されていない。

 平成25年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待相談件数は73802件、11年度の約6.3倍に上る。これに対して全国の児童相談所の数は、平成11年度の約1.2倍、児童福祉司数は約2.3倍の増加に止まっている。平成26年度現在、全国の児童相談所は207カ所、2829人の児童福祉司が対応に当たっている。1人の児童福祉司が100件以上の対応案件を抱える厳しい状況だ。

 7月1日、児童虐待の通報や相談を受け付ける全国共通の通報ダイヤル「189(いち早く)」の運用が始まった。24時間対応の通報体制が整ったのは一歩前進。

 問題は、虐待対応できる児童福祉司を数と質ともに確保して相談体制を整備するとともに、警察との連携を強化するなど、課題は少なくない。

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