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ツケが回る大学再編の動き

大藏 雄之助

柔軟な戦前制度に倣え

評論家 大藏 雄之助

 文部科学省が国立大学に関して次々に通達や提言を行っている。

 まず5月に、86の国立大学に対して「世界最高水準の教育研究」、「特定分野で世界的な教育研究」、「地域活性化の中核」の三分類の一つを選択するよう通知した。委員会などで審査することはないので大学ごとの自主決定というが、例えば東京大でもすべての分野で「世界最高水準の教育研究」をしているとは考えられないし、地方の大学の中でも非常に小さな研究で特異な成果を挙げている場合もあり、判断は難しい。

 従来、規模に応じて配分されていた1兆1000億円の運営交付金は分野ごとの実績に基づいて差をつけるとのことだが、正しい評価が可能なのだろうか。しかもこれを来年度から実施するという性急さである。


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