ワシントン・タイムズ・ジャパン

子供時代の体験や生活習慣が成長に大きく影響

 子供の時の自然体験や社会体験、あるいは規則正しい生活習慣が、その後の成長に大きな影響を与えるという調査結果が公表されている。

 一つは、15年前に始まった「早寝早起き朝ごはん」運動の全国協議会が調査したもので、子供の頃に早寝早起き朝ごはんの生活習慣ができていた人は、自尊感情や規範意識(例えば、高齢者に席を譲る)が高く、仕事にもやりがいを感じているという。

 もう一つは、文部科学省が公表した「青少年の体験活動に関する調査研究」だ。2万人以上の子供を生まれてから18歳まで追跡調査したデータから、子供の時の多様な体験や読書、家庭での手伝いの体験が、自尊感情や外向性、精神的な回復力(将来に対して前向きな気持ちを持つ。新しいことに関心を持つなど)を育成していたという。

 また、上記二つの調査とも、こうした体験や生活習慣の効果は家庭の経済状況には左右されないことを示している。遊びの体験や生活習慣の大切さは、子育てにおいて受け継がれてきた知恵だ。

 近年は地域での活動(異年齢の交流など)の機会が減っていたが、日本の子供たちは学校行事の機会が欧米などに比べて多く、その中でさまざまな体験をすることができた。コロナ禍で中止が相次いだ学校行事がようやく再開しつつあるが、重要な意義があるということだ。

 また、「早寝早起き朝ごはん」運動の調査を行った明石要一・千葉敬愛短期大学学長は、今後、「朝活」(朝の活動)を取り入れるよう提案している。例えば、ラジオ体操、縄跳び、駆けっこ、楽器の演奏、読書、宿題、動物の世話、お手伝いなどである。こうした活動を朝の15分から30分でも行うと、大人になってから上記のような成長が見られたという。

 子供が育つ環境を、家庭と学校、地域が協力して準備する大切さを改めて考えたい。(誠)

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