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3カ月ぶりに学校が再開されて

 首都圏の学校でも今月、休校措置が解除された。ほぼ3カ月ぶりの再開である。

 筆者の子供が通う学校は、取りあえず時差通学で通常より1時間遅い登校で、授業も時間が短縮されている。長い休みの間、子供はユーチューブで電車やスポーツの動画を毎日楽しんでいて、登校前日まで学校に行くのを渋っていたが、始まってすぐに登校のリズムを取り戻した。親としてはもちろん感染の不安はゼロではないが、通学した方が子供のためになっていると実感する。

 ところで全国の学校では、4割以上が時間短縮の授業や分散登校を実施しているという。学校の当面の課題は、感染症対策を取りながら、カリキュラムの遅れを取り戻すことだ。そのため、子供の学校では夏休みが例年の半分以下の2週間程度になる。冬休みも数日間短縮される予定だ。

 知り合いの教師に学校再開前に聞いたところ、とにかく再開のための準備が大変だと話していた。今は慌ただしい毎日のようである。全体では入試の日程も大きな課題になる。大学入試センター試験に代わって来年から始まる大学入学共通テストは、今の時点では予定通り1月16日と17日に行われるというが、2週間から1カ月後ろ倒しを求める声もある。

 今回のコロナウイルスによる長期休校は、教育の本質を見直して子供たちの自律や学びたい意欲を啓発する機会になる、という有識者の指摘もあった。ちょうど4月から新しい学習指導要領が全面実施され、「主体的・対話的で深い学び」ということで、思考力や判断力、学びに向かう力や人間性を育てることが目標になっている。

 家族で夕食を毎日囲むなど絆を深めるという良さはあったが、子供の学びについては上手(うま)くできたとは言い難い。子供の自律や学ぶ意欲の啓発は、教師だけでなく、われわれ保護者も当事者である。

(誠)

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