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更に高みを目指した授業展開を

 中学校で来年度から使われる教科書の検定結果が公表された。学習指導要領の柱とされる、自ら問題を見つけ、討論などを通じて能動的に学習する「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)を重視している。保守派からは教科書の登場人物や表現が左傾化しているとの批判もあるが、教科書の内容も充実し、ゆとり世代に“削減”された教科書も“回復”している。

 最近の教科書はデジタル時代に対応して、タブレット端末をかざすと、登場人物がコメントを音声で発したり、動画で説明したり、算数や数学の練習問題で、間違えた時、どこが、どういう理由で間違えたか、判断し、その部分を補修してくれる機能が付いている教科書もある。

 英語においては小学校と中学校の連携が課題として挙げられている。文部科学省は、英語において、高校卒業時に外国の専門書を読んだり、外国の大学教授や学生と討論できるレベルを目指している。現行の読み書きを中心にした教育レベルからすると、かなりハードルは高い。

 小学校の英語授業は、あいさつ、音楽に合わせ踊ったり、歌ったり、楽しむことに重きを置いている。それが、中学になった途端、単語、文法といった「読む・書く」に重点が移り、記憶科目に偏り、子供たちからやる気を奪ってしまう。

 道徳においては、教科書を読んだり、映像を見たり、登場人物の気持ちになって寸劇をしたりする。授業の終わりに感想を語り合う、という形式が多いという。こうした授業は、中学生にもなると、「そんなの小学校時代にやった、もう、飽きたよ」と授業に見向きもしなくなる。授業で扱う事象を「人ごと」と捉えるのではなく「自分のこと」として捉え、将来の役に立つことを自認させることが必要だ。

 学ぶ意欲を失わせず、楽しく、将来役に立つことを実感させながらの授業が必要になる。先生の力量がさらに問われることになる。

(和)

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