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スマホに“使われる”

 2カ月前、ガラケーをスマホに替えた。スマホ使用がとっくに「当たり前」になっていたのだから、「遅ればせながら」と言うべきなのだろうが、電車でスマホの画面に釘(くぎ)付けになっている姿が好きになれなかったので、持たなかったのだ。では、なぜスマホに替えたのかというと、SNSで情報発信しようと考えたからだ。しかし、それがなかなかできていない。使い方に慣れない上に、時間の余裕がないからだが、それはこれから何とでもなる、と楽観している。

 それよりも、使い始めて実感したのは、スマホに「使われる」ような状況を生んでいる情報技術の“罠(わな)”の巧妙さだ。例えば、ある食堂から出た後、「いかがでしたか?」と感想を求めるメッセージが届いた。頼みもしないのに、近くにどんな店があるかを知らせてくることもある。

 最初は「誰かに見張られているのか」と疑った。しかし、GPS機能やWi―Fi(ワイファイ)のアクセスポイントなどから、スマホ利用者がどこにいるかは瞬時に知れると気付いた。フェイスブックで「友達」になっているAさんとBさんが今、「一緒にいます」と、余計な情報を送ってくることもある。

 そうした情報に釣られて自分の行動を決める先にあるのが、スマホ依存なのだろう。その最たるものは10、20代の半数が休日、ゲームに6時間以上も費やすという“ゲーム中毒”。「今頃、気付いたか」と笑われそうだが、スマホを使い始めたばかりの筆者にとっては「異常」としか思えないし、1歳にならないうちからスマホに触っている世代が社会を担う時代になったら「世の中、どうなるのか」と、心配せずにはおれない。

 最近、ながら運転防止のため、一定の速度になるとスマホを使えなくするアプリが出た。スマホが当たり前の時代になったからこそ、「使わない」あるいは「使わせない」ための知恵を絞るべきなのではないか。

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