ワシントン・タイムズ・ジャパン

米大統領選で共和党のトランプ氏が当選した…

 米大統領選で共和党のトランプ氏が当選した衝撃は、さまざまな国、人々、分野に及んでいる。とりわけ各種世論調査をもとに民主党のクリントン氏優勢と予想していた米メディアの敗北感は大きく、世論調査の盲点も指摘されている。

 投票直前に実施された九つの世論調査のうち、八つの調査がクリントン氏の1~6ポイントリードを伝えていた。確かに一般投票総数はクリントン氏がわずかに上回り、州ごとの勝敗を総合する米大統領選の特殊なシステムも予想の外れの一因だろう。固定電話の所有者を主な対象とするという調査方法の限界も指摘されている。

 そこで気になるのは「隠れトランプ票」である。小紙早川俊行ワシントン特派員によると、周囲の目を恐れて支持を公言していなかった「隠れトランプ票」がかなりあった。

 ある選挙予想サイトによると、トランプ氏の支持基盤とされる大卒未満の白人が多い州ほど、世論調査と実際の結果のずれが大きかった。「隠れトランプ票」を投じたのは主にこうした人たちだったことになる。

 支持を公言するのをためらったのは、トランプ氏の過激な発言やスキャンダルの故だろうか。それもあるかもしれない。

 だが、リベラルな風潮の中で自分のホンネを語れない空気が米社会にあったように思われる。彼らは、グローバル化の恩恵から取り残されただけでなく、リベラル派の理想に傲慢な独善性を感じていたのではないか。

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