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今回ほど、日本選手の涙を多く見る大会はない

 リオデジャネイロ五輪もあと3日。今回ほど、日本選手の涙を多く見る大会はないように思える。うれし涙あり悔し涙あり、地球の裏側でテレビ観戦していても、ついもらい泣きすることがある。

 卓球女子団体の準決勝でドイツに敗れ、悔し涙を流した福原愛選手が、3位決定戦で勝利して銅メダルを獲得した後のインタビューで、チームメートの石川佳純選手、伊藤美誠選手に感謝していると、今度はうれし涙を流した。その場面を中継中、NHKアナウンサーがもらい泣きし、大きなティッシュペーパーで鼻を拭う場面が放映されるというハプニングもあった。

 バドミントン女子ダブルスで日本初の金メダルを獲得した高橋礼華選手と松友美佐紀選手のペア。決勝で戦ったデンマーク選手は感情を露(あら)わにしていたが、能面のようなクールな表情が実に対照的だった。

 しかし、優勝を決めた瞬間には思わずガッツポーズ、そして歓喜の涙が溢(あふ)れた。感情を押し殺し最後にそれが爆発する能の舞台のようでもあった。

 4連覇達成を逃し、銀メダルに終わったレスリングの吉田沙保里選手は試合後、表彰式でも涙が止まらない。主将としての責任感からか、いつもより動きが硬く感じられた。

 だが「そんなに泣かないで」と多くの日本人は思っている。彼女の背負ってきたものの重さを知っているし、彼女を目標にレスリングを始めた選手たちが、金メダルを獲るのを見届けたのだから。

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