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物理学者のアインシュタインはノーベル物理学…

 物理学者のアインシュタインはノーベル物理学賞を受賞しているが、それは今でいう「光子の発見」によってであって、「相対性理論」が対象ではない。意外の感もするが、100年前の発表当時、この理論の真価を見極めるのがいかに難しかったかを物語っている。

 このうち一般相対性理論は「質量が時空間をゆがめている」というもの。ニュートンが唱えた絶対空間の存在が真っ向から否定され、当時の科学者たちはさぞ驚いたことだろう。

 壮大な理論の実証にはやはり長い年月がかかった。このほど時空間のゆがみをつくり出す「重力波」が発見されたというニュースが世界中を走り、科学者たちが感動で沸き返っている。

 米カリフォルニア工科大と米マサチューセッツ工科大などの研究チームが巨大観測装置LIGOを駆使。L字型の2本のパイプを通るレーザー光線の長さの差を測り、重力波を測定したという。

 宇宙は138億年前に誕生し、光や重力波が生まれたが、そのうち重力波はあらゆるものを貫徹する。宇宙創成の謎の解明に向け、今後の研究成果が楽しみだ。

 わが国でも東京大学宇宙線研究所などが岐阜県飛騨市に「KAGRA(かぐら)」を建設中で、2017年度から本格観測に入る。ノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章同所長も「研究者が待ち望んでいた歴史的快挙」と談話を発表した。月面着陸と同様、人類の進歩のための偉大な一歩だ。

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