ワシントン・タイムズ・ジャパン

【上昇気流】学校内部の凶悪事件を防止する対策の難しさ

今日、たいていの小中学校は門扉を閉ざし、外部の者が自由に出入りできないようにしている。2001年、大阪教育大付属池田小学校で起きた侵入者による殺傷事件が契機となって学校当局が取るようになった保安対策の一環だ

Photo by 2y.kang on Unsplash

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その一方で、学校内部の凶悪事件を防止する対策はなかなか難しい。多感な児童・生徒のトラブルの芽をいちいち摘んで、彼らが暴発するのを事前に抑えなければならない。

愛知県弥富市の市立中学校で先月下旬、3年の男子生徒が同学年の男子生徒に腹部を刺され死亡した事件。市教育委員会と同校の校長らが記者会見し、加害生徒について「おかしなところは全くなかった。困惑している」と話した。

00年に大分県の高校1年生が近隣者を殺傷する事件が起きた。地元で取材した際、ある教師から一般的な話として「予兆があるものだ」ということを聞いた。事件そのものに関係することではないにしても、加害者らの心身の変化は学校生活に反映するものだという。

当時は地方も急速に都会化し、近隣の人情は一気にしぼんできていた。家庭崩壊の現象も顕著で、その影響があったとみられる事件だった。

学校内で、教師は教壇に立てば“一国一城の主”。クラスを見回し生徒に異常があれば、何らかの予兆を察知すべきであり、それが教師の最も重要な資質だ。義務教育のあり方は、現場で起こっている問題を着実に解決するという方向で検討しなければいけない。

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