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お金はモノやサービスを取り引きする際の価値の尺度

 

 

 9月の最初の週末、家計のやりくりに頭を巡らしている方も多かろう。生命保険会社が6月に行ったアンケートでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏休みの予算は過去最低。「外出自粛で使い道がない」との回答が多かった

 8月は異例の長雨で、出るに出られない日々が続いた。それで、どうした? 自粛しつつも旅行や趣味、外食に工夫を凝らし「やっぱり使った」。それとも使い道でなく「そもそも使うお金がない」の嘆き節? どちらにしてもコロナ禍の夏が過ぎていった

 お金はモノやサービスを取り引きする際の価値の尺度。物々交換から始まって、貝殻(紀元前10世紀・中国)、コイン(紀元前7世紀・東地中海)、紙幣(11世紀・宋)へと発展した。ミクロネシアには「石貨」と呼ばれる巨大な石もあった。現在は「デジタル通貨」も。これから先、どうなっていくやら

 マルタ島で発見された古代銅貨にはラテン語で「これは銅にあらず、信頼なり」と刻まれている。紙幣も信頼がなくなれば、ただの紙くず。信頼にはそれを真と思い、正しいとして疑わない内面的な価値、道徳規範が秘められている

 「民、信なくば立たず」と論語にある。政治を行う上で最も重要なのは民衆の信頼だという

 自民党総裁選、そして総選挙へと続く「政治の季節」に入る中、菅義偉首相が退陣を表明した。誰が、どの党が信頼できるのか。選択を間違えれば、日本国が紙くずとなる。

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