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韓国の大統領たちの退任後は過酷で悲惨

 韓国の大統領たちが退任後歩んできた道は、日本人が想像し難いほど過酷で悲惨だった。分断された半島の事情や歴史的背景、文化などが複雑に絡み合って他国に見られない様相を呈している。

5月21日、ホワイトハウスでの朝鮮戦争の栄誉式典で演説する文在寅大統領(UPI)

5月21日、ホワイトハウスでの朝鮮戦争の栄誉式典で演説する文在寅大統領(UPI)

 小紙・岩崎哲記者の「ポイント解説」(8月2日付)にあるように、初代李承晩(イスンマン)大統領から朴槿恵大統領まで18代11人のうち、亡命1人、暗殺1人、有罪判決5人、自殺1人、親族の逮捕・追訴2人。

 静かな余生を送ったのは崔圭夏(チェギュハ)大統領だけで在任期間はわずか8カ月。ところで、朴正熙大統領の暗殺を主題にした韓国映画「KCIA 南山の部長たち」が1月公開され、先月DVDも発売された。

 原作はキム・チュンシク氏のノンフィクションだが、映画化に当たってフィクションとして製作。朴大統領と韓国中央情報部(KCIA)部長との心理劇として描いているからだが、事実関係はそのままだ。

 イ・ソンミンさん(朴大統領)とイ・ビョンホンさん(KCIA部長)の卓越した演技が見事で、韓国では国民が無関心でいられず、昨年475万人を動員し、興行収益1位を記録。本年度のアカデミー賞国際長編映画賞韓国代表に選ばれた。

 興味深いのはウ・ミンホ監督の今日的視点だ。暗殺者となるKCIA部長は、大統領を崇拝しながらも、民主化運動に対する大統領の武力弾圧に批判的な立場だった。独裁政権に批判的な米国も絡んでのことで、思想上の対立から捉えている点で現代的である。

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