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街中にある「ピクトグラム」の「人数」に注目

 

東京五輪のBMXコースの上にあるBMXのピクトグラム(UPI)

東京五輪のBMXコースの上にあるBMXのピクトグラム(UPI)

東京五輪の開会式では、各競技種目を表す絵文字「ピクトグラム」のデザインとパフォーマンスが話題を呼んだ。少ない人数でズバリその種目を表現するのが要諦だ。

 50種目のうちプレーヤー1人で表したものが43、柔道など2人が5、3人と5人が1個ずつ。競技の万国共通のイメージを視覚化したものだが、なるほど簡潔な表現ですぐそれと分かる。

 そのピクトグラムは既に街中で公共施設を表す図としてお馴染(なじ)みだが、改めて見ると「人数」が重要なことが分かる。地下鉄ホームで階段を表す図は、段々を1人が手を振って上がるデザインで、遠くからでも一目で階段だと分かる。これが無人や2人だとちょっと考える間が要る。

 次に意外と見掛けないのが2人。1人の男性と1人の女性との間に縦線を入れたトイレ図などがある。一方、エレベーターは箱に3人が乗っている。これは3人以外見たことがない。2人でも4人以上でもすっきりしない感じだ。

 先々月から都内のある役所でエレベーターに5人乗っている新手のピクトグラムが登場した。新型コロナウイルス禍で密を避けるため5人までしか乗れないというサインだが、このうち2人は色違いでやはり3人が基調だ。

 『数の発明』(ケイレブ・エヴェレット著、みすず書房)によると「数字は人間の知性による工夫のたまもの」だが「1、2、3は人間が生来区別できる数」である。1、2、3は人間にとって大切な数字のようだ。

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