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ここまでこぎ着けた関係者の皆さんの努力に敬意

柔道男子60キロ級で金メダルを獲得し、笑顔の高藤直寿=24日、日本武道館

柔道男子60キロ級で金メダルを獲得し、笑顔の高藤直寿=24日、日本武道館

 さまざまな問題やトラブルを抱えていたが、やっと東京五輪が開幕した。新型コロナウイルス禍の影響で1年延期し、なおかつ関連の不祥事などで開幕まで難航したが、それだけに感慨深いものがある。

 開会式のニュースをテレビで見て、開催が危ぶまれていた中、ここまでこぎ着けた関係者の皆さんの努力に敬意を表したいと思った。トラブルや問題が無ければよかったのにと思わないではないが、それでもここまで来られたのは奇跡的なこと。

 東京で五輪が開かれるのは、昭和39(1964)年に続いてだが、思い出したのは作家の三島由紀夫の言葉である。肉体を使う武道やスポーツを好んだ三島は、当時の競技の観戦記などを発表している。

 開会式について、三島は「オリンピック反対論者の主張にも理はあるが」と述べ、続いて率直な感想を記している。「やっぱりこれをやってよかった。これをやらなかったら日本人は病気になる」(佐藤秀明編『三島由紀夫スポーツ論集』岩波文庫)と指摘。

 続いて、五輪開催を通じて日本人の心のストレスが解きほぐされたと記す。もちろん、昭和39年当時と現在とでは環境や状況が違っている。だが、確かに開催によって日本全体が変わる可能性もある。

 スポーツで勇気づけられることは多い。海を隔てた米国では、大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手が投打の二刀流で活躍している。アスリートたちへの声援と拍手を送りたい。

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